学部長からのメッセージ
私達はタイ国内に音響工学・マルチメディア学科を設立するために、3年間ものあいだ国内だけでなく、諸外国にも情報と協力を求めてまいりました。
今、我が国の娯楽業界は海外の企業に圧倒されています。特に、音楽関係の分野では外国企業の影響が非常に濃くなっております。音楽業界が変化してから、新しい技術を取り入れたばかりで、販売過程に大きな影響がでました。販売での市場が厳しくなり、音楽関係の企業は次々に撤退してしまいました。これはタイの音楽業界の大危機です。昔、新しいバンドや、音楽スタイルなどが常に作られ、新しいアーティストが自分の音楽を発表するために、さまざまな場所でコンサートを行いました。特に、学園は音楽を発表する中心でした。当時は毎年、大学でアーティストによる無料のコンサートが行われました。それを、私はよく覚えています。でも、現在、タイの音楽業界の中にそれはなくなってしまいました。現在、消費者はインターネットで音楽を聞くため、資本は海外に移り、新しいものに投資する人もいません。そのため、才能あるアーティストもサポートが十分ではなく、タイの音楽業界は衰退を始めています。一方、外国では技術を使いながら、大成長開発している国もあります。このような国では音楽業界の発展を国のプロジェクトとして促進しています。このような国の音楽業界は多大な利益が望めるため、国内だけでなく、タイをはじめとした海外にも進出しています。そのため発展していない我が国の音楽業界は、これらに競合することができません。新世代はこれら、海外の音楽を見たり、聞いたりし、全ての階級の人に浸透していきました。しかし、このような海外の音楽には習慣、文化、などその国の価値観やメッセージが込められています。つまり、私達の独自の価値観は音楽によって失われる可能性があります。自分達で作品を作らなければ、アイデンティティを失ってしまうかもしれません。将来、タイの音楽家は仕事を失うかもしれません。外国のトレンドにより早く対応できなければなりません。未来の子供達に「いつもコンサートを満員にするすごいアーティストがいた」と話せるようになりたいと思いっています。そのために、タイの音楽業界は世界の技術発展の速さに対応できなければなりません。
技術・エンジニアリングの専門に長けたモンクット王ラカバン工科大学はこの問題に対して、他の国と対等になるために、知識と能力を使い、国の音楽業界に貢献しています。これが音響工学・メディア学科を設立した動機となりました。国の音楽業界が国際的な基準になるために、私達は国内外の音楽業界の著名な方々と一緒に良い質の職員を作っています。国の音楽業界が衰退しないよう、また他の国と競い合えるレベルになるように、音楽業界を開発して世界中に普及する職員が大切です。